結婚・妊娠を考えたら受けたい検査と相談|長崎の風しん抗体検査・妊活相談まとめ【2026年10月】

結婚・妊娠を考えたら 風しん検査と妊活相談

結婚や妊娠を考え始めたときに、長崎県内で公的に受けられる支援の中心は、風しんの抗体検査と、妊活や体の悩みの相談です。風しんの抗体検査は、県立保健所や長崎市・佐世保市で、妊娠を希望する女性とそのパートナーが無料で受けられます。一方、結婚前の健康チェック(ブライダルチェック)への助成は、県と県内の市町の公式サイトでは確認できませんでした。

この記事では、国・長崎県・県内の市町の公式サイトを確認し、妊娠を考えたときに使える検査や相談の窓口、市町独自の取り組みをまとめました。結婚が決まったカップルや、これから子どもを望む夫婦が、何をどこで受けられるかを確かめるのに使ってください。

  • 2026年10月15日に、国・長崎県・各市町の公式サイトを確認して作成しています。
  • 公式サイトで内容を確認できなかった市町の制度は、表や本文に入れていません。制度がないという意味ではありません。
  • 検査や予防接種を受けるかどうかは、体の状態によって違います。医療機関や保健所で相談のうえ判断してください。

本サイトは民間が運営する情報メディアであり、長崎県および行政の公式サイトではありません。

目次

妊娠を考え始めたら健康を見直すプレコンセプションケア

将来の妊娠や出産を考えて、男女ともに性や健康についての正しい知識を持ち、健康管理を行うことを「プレコンセプションケア」といいます。こども家庭庁は、有識者の検討会での議論を経て「プレコンセプションケア推進5か年計画」をまとめ、性と健康に関する正しい知識の普及と相談支援の充実を進めています。

長崎県も、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うことを呼びかけています。県のページでは、体重や運動、ストレス、栄養、喫煙、飲酒などの生活習慣を見直すことに加えて、「検査やワクチンを受けよう」として、性感染症の相談や、風しんなどのワクチンの接種を勧めています。

その中で、公的な支援として受けられるものの代表が、風しんの抗体検査です。厚生労働省は、妊娠初期の妊婦が風しんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が起きることがあると説明しています。長崎県も、女性だけでなくパートナーや家族もワクチンを接種して、妊婦に感染させない環境をつくることが大切だとしています。

風しん抗体検査は県立保健所や長崎市・佐世保市で無料

風しんの抗体検査は、血液を採って風しんへの免疫があるかを調べる検査です。長崎県内では、住んでいる場所によって検査を行う機関が分かれていて、長崎市と佐世保市に住む人は市が、それ以外の19市町に住む人は県立保健所が、無料で検査を行っています。どちらも予約制で、対象外になる条件や予約の方法は実施する機関ごとに違うため、住んでいる場所に合わせて次の案内を確認してください。

長崎市・佐世保市以外は県立保健所で受ける

長崎県の県立保健所の無料の抗体検査は、県内(長崎市・佐世保市を除く)に住む次の人が対象です。

  • 妊娠を希望している女性(妊婦は除く)
  • 妊娠を希望している女性の夫・パートナー
  • 風しんの抗体価が低い妊婦の夫・パートナー
  • 風しんの抗体価が低い妊婦の同居者

過去に風しんの抗体検査を受けたことがある人、予防接種を受けたことが明らかな人、風しんにかかったことがある人と、妊婦は対象外です。検査の日時は保健所ごとに違うため、検査を受けたい県立保健所に事前に問い合わせて予約します。西彼保健所の場合、予約は電話で随時受け付けていて、当日の受け入れはしていません。結果がわかるまで約4週間かかります。結果は本人に直接伝えるとしていて、県のページで結果が出たかを確かめてから、電話で来所日を連絡します。

長崎市と佐世保市に住む人は市の無料検査を受ける

長崎市は、市に住んでいて、これから第1子の妊娠を希望している人またはそのパートナー(妊娠前)を対象に、無料の抗体検査を行っています。事前の予約が必要で、2回予防接種を受けている人は対象外です。

佐世保市は、妊娠を希望している女性(妊婦を除く)と、その夫・パートナーを対象に無料で検査しています。過去に抗体検査を受けたことがある人などは対象にならない場合があります。風しんの抗体価が低い妊婦の夫・パートナーや同居者も対象ですが、妊婦本人は、妊婦健診(第2回)で風しんの抗体を調べるため対象外です。

佐世保市の検査は、市中央保健福祉センター(すこやかプラザ)で毎月第1木曜日の午前と第3水曜日の午後に行っています。市の公式LINEか電話で、検査日の前日までに予約します。食事の制限はなく、結果は1週間程度で郵送で届きます。

風しんの予防接種は妊娠前に受けて費用は自己負担が基本

抗体検査で免疫が十分でないとわかった場合は、予防接種を検討します。長崎市は、妊娠中は風しんの予防接種を受けられないとしているため、接種は妊娠する前に済ませておく必要があります。県の保健所は、抗体の量が十分でない場合はワクチンの接種を検討するよう案内し、予防接種の助成については住んでいる市町に確認するよう求めています。

大人の風しんの予防接種は任意接種で、費用は原則として自己負担です。長崎市は、妊娠を希望する女性などの任意の予防接種について、接種費用は自己負担になると明記しています。一方、川棚町は2026年度、妊娠を希望する女性とそのパートナーや同居人を対象に、抗体検査に2,000〜3,000円、予防接種に5,000円を助成しています。受ける前に役場への申請が必要で、郡内の医療機関で受けることが条件です。

公式サイトで現在の接種費用の助成を確認できたのは川棚町でした。時津町にも助成の案内ページがありますが、更新が2023年で、現在も実施しているかは確認できませんでした。ほかの市町に住んでいる場合も、予防接種を受ける前に、助成がないか市町の保健担当の窓口に問い合わせてみましょう。

昭和37〜53年度生まれの男性は特例の期限に注意

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性は、子どものころに風しんの定期接種を受ける機会がなかった世代です。国はこの世代の男性に、クーポン券で抗体検査と予防接種を原則無料で受けられる追加的対策を行ってきましたが、厚生労働省によると、この対策は2025年3月31日で終了しました。

ただし、2025年3月31日までに抗体検査を受けて抗体が不十分だった人のうち、ワクチンの偏在などで期間内に予防接種を受けられなかったと市町村長が認める人は、厚生労働省の事務連絡により、2027年3月31日まで予防接種を受けられる特例があります。2025年4月以降に抗体検査を受けた人は対象外です。長崎県内では、島原市・大村市・平戸市・雲仙市・五島市・波佐見町が、この特例を公式サイトで案内しています。

費用や回数の扱いは市町ごとに違います。大村市・島原市・平戸市・雲仙市・波佐見町は無料で受けられると案内していますが、雲仙市でクーポン券を使えるのは1回目だけで、2回目は全額自己負担です。パートナーがこの世代に当たり、2025年3月31日までに抗体検査を受けて接種をしていない場合は、住んでいる市町の窓口に対象になるかを早めに確認しましょう。

ブライダルチェックの公的助成は公式サイトで確認できない

結婚の前に、妊娠や出産に関わる体の状態をまとめて調べる「ブライダルチェック」を、医療機関が自費の検査として行っていることがあります。ただし、ブライダルチェックや、卵巣の働きを調べる検査(AMH検査)、性感染症の検査などへの公的な助成は、今回の調査では長崎県と県内の市町の公式サイトから確認できませんでした。

検査の内容や費用は医療機関ごとに違うため、受ける場合は、何を調べるのか、費用はいくらかを事前に確認する必要があります。前の章で紹介した風しんの抗体検査のように、無料で受けられる公的な検査もあるので、まずはそちらを使うのも一つの方法です。

なお、子どもを望んでもなかなか授からず不妊治療を始める段階になると、検査や治療の費用には公的な支援があります。体外受精などは健康保険が使え、不妊治療の助成も市町ごとに違います。大村市は一般不妊治療や不妊検査の自己負担を、南島原市は不妊や不育症の検査・治療の費用を助成しています。

妊活や体の悩みは県の性と健康の相談とLINEが使える

妊娠や不妊、体の悩みを相談したいときは、県の窓口が使えます。長崎県は2023年4月から、すべての県立保健所に「性と健康の相談」の窓口を設けていて、妊娠・出産(予期せぬ妊娠を含む)、不妊・不育症、思春期の体や心のことなどを、男女を問わず電話や面接で相談できます。秘密は守られます。長崎市・佐世保市に住む人は、それぞれの市の母子保健の担当課が窓口です。

行政の窓口に相談しにくい人には、県の「妊活・ヘルスケアLINE相談」があります。妊活中の人や不妊治療中の人、まだ妊活は始めていないけれど心配なことがある人、2人目の妊活を考えている人などが対象で、テキストでの個別相談を年度内3回まで無料で利用できます。妊活に関するオンラインセミナーも定期的に開かれ、案内はLINEで届きます。

大村市と南島原市が設けている独自の相談窓口

県の窓口のほかに、市町が独自に相談の窓口を設けているところもあります。公式サイトで確認できた主なものは次のとおりです。

市町取り組み内容
大村市こうのとりダイヤル不妊に関する相談の専用電話(0957-54-9119)
南島原市オンライン妊娠・子育て相談室助産師・保健師・栄養士などにオンラインで1対1の相談ができる。妊娠を希望する人も対象

南島原市のオンライン相談室は、スマートフォンなどがあれば自宅から相談できます。案内ページ(2024年8月更新)には参加者5人までのオンラインセミナーもありますが、今年度のセミナーは調整中とされています。大村市のこうのとりダイヤルの案内ページは2024年1月の更新なので、利用する前に現在の受付時間を確認しましょう。

結婚・妊娠前の検査と相談に関するよくある質問

妊娠前の検査や相談について、本文で扱っていない点をまとめました。

風しんの抗体検査を受けるときは何を持っていけばいいですか?

佐世保市は、市に住民票があることを確かめるため、検査の当日に氏名と住所がわかる身分証などを持ってくるよう案内しています。風しんの抗体価が低い妊婦の夫・パートナーや同居者として受ける場合は、妊婦の抗体価がわかる母子健康手帳のコピーなども必要です。

検査は採血だけで、佐世保市は食事の制限はないとしています。西彼保健所では、結果を聞きに行くときに本人確認のため検査申込書(個人控)を持っていく必要があります。持ち物は実施する機関で違うため、予約のときに確認しましょう。

性感染症の心配があるときはどこに相談できますか?

長崎県のプレコンセプションケアのページは、性感染症の中には不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えたりするものがあるとしています。全国の保健所では、性感染症の相談を無料でできます。

治療が必要な場合は、婦人科や泌尿器科で相談するよう県は案内しています。県立保健所の「性と健康の相談」の窓口でも、男女を問わず体のことを相談できます。

妊娠中にインフルエンザの予防接種は受けられますか?

長崎県は、インフルエンザワクチンは妊娠中も接種できるとして、かかりつけ医と相談し、重症化を防ぐために毎年接種するよう勧めています。

一方、風しんの予防接種は妊娠中には受けられません。妊娠中の予防接種は種類によって扱いが違うため、受ける前に妊婦健診を受けている医療機関に相談しましょう。

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