長崎県21市町の子育て支援くらべ表|医療費・出産祝い金・産後ケア・保育料【2026年10月】

長崎県21市町の子育て支援くらべ表

長崎県内では、子ども医療費の助成や産後ケア、保育料の軽減といった子育て支援の中身が、市や町ごとに少しずつ違います。ところが各市町の公式サイトは制度ごとにページが分かれていて、となりの市町と見比べたいときに比べにくいのが実情です。

そこでこの記事では、県内21市町の公式サイトを確認し、違いが出やすい4つの項目を表にまとめました。引っ越しや里帰り出産を考えている方、今住んでいる市町の支援がほかと比べてどうなのか知りたい方の参考にしてください。

  • 2026年10月6日に、各市町と長崎県の公式サイトを確認して作成しています。
  • 公式サイトで現在の内容を確認できなかった項目は、表に入れずに「確認できなかった」と書いています。制度がないという意味ではありません。
  • 制度は4月や10月に変わることが多いため、利用する前には必ずお住まいの市町の窓口で最新の内容を確認してください。

本サイトは民間が運営する情報メディアであり、長崎県および行政の公式サイトではありません。

目次

この記事で比べる4つの項目

比べるのは、市町によって差が出やすく、毎月の家計や出産前後の負担に直接かかわる次の4つです。

  • 子ども医療費(とくに高校生世代の、病院の窓口での払い方)
  • 市町が独自に出している出産祝い金
  • 産後ケアの自己負担額
  • 0〜2歳児クラスの保育料の独自の軽減

児童手当や出産育児一時金のように全国共通の国の制度は、どの市町に住んでいても内容が同じなので、この記事では扱いません。国の制度については長崎県の子育て支援制度・助成金まるわかりガイドにまとめています。

子ども医療費|違いが大きいのは高校生世代の「窓口での払い方」

長崎県の子ども医療費助成は、0歳から高校生世代(18歳になった日以後の最初の3月31日まで)が対象です。病院での自己負担は、1つの医療機関ごとに1日800円、同じ月に2日以上かかっても1,600円までで、院外処方の薬局は負担なしというのが県の基準です(長崎県の公式ページ)。

この基準よりさらに手厚くしている市町もあります。公式サイトで確認できたのは次の3つです。

  • 川棚町:18歳以下は、令和6年4月診療分から自己負担を差し引かずに医療費を全額助成(窓口でいったん支払い、あとで振り込まれる方式)
  • 新上五島町:小学生〜中学生は自己負担なし(町が全額を支給)
  • 壱岐市:3歳未満は市独自の助成で自己負担なし

一方で、市町による差がはっきり出るのが、高校生世代の病院の窓口での払い方です。受給者証を見せればその場で自己負担分だけ払えばよい「現物給付」と、いったん通常どおり支払ってから市町に申請して払い戻してもらう「償還払い」の2通りがあり、2025年以降、高校生世代も現物給付に切り替える市町が増えています。

高校生世代の窓口での払い方(2026年10月6日確認)

各市町の公式ページに書かれている、高校生世代の払い方を一覧にしました。市町名から、確認した公式ページを開けます。

市町高校生世代の払い方補足
佐世保市現物給付令和7年10月診療分から
諫早市現物給付令和8年10月診療分から。諫早市・長崎市など12市町の医療機関が対象
大村市現物給付大村市・諫早市・東彼杵町・川棚町・波佐見町の医療機関が対象
平戸市現物給付平戸市内の医療機関が対象
松浦市現物給付松浦市内などの医療機関が対象
雲仙市現物給付令和7年1月診療分から
南島原市現物給付令和7年7月診療分から
東彼杵町現物給付町内と近隣の市町の医療機関が対象
波佐見町現物給付町内と近隣の市町の医療機関が対象
長崎市償還払い小中学生までは現物給付
五島市償還払い小中学生は令和7年10月診療分から現物給付
壱岐市償還払い小中学生は令和7年4月診療分から現物給付
新上五島町償還払い小中学生は令和8年10月から町内の医療機関で現物給付
川棚町償還払い小学生以上は償還払いのみ。18歳以下は自己負担なしで全額助成

島原市・対馬市・西海市・長与町・時津町・小値賀町・佐々町は、公式ページの更新日が古かったり、高校生世代の払い方がはっきり書かれていなかったりしたため、表に入れていません。

なお、現物給付の対象は「その市町内」や「近隣の市町」の医療機関に限られていることがほとんどです。県外の病院や対象外の医療機関で受診したときは、どの市町でも償還払いになるので、領収書は捨てずに保管しておきましょう。

市町独自の出産祝い金|現在の金額を確認できたのは4市町

国の「妊婦のための支援給付」は全国共通の制度ですが、それとは別に、市町が独自に現金の祝い金を出しているところがあります。公式サイトで現在の金額を確認できたのは、次の4市町です。

市町金額主な条件
東彼杵町1人目10万円、2人目15万円、3人目20万円、4人目30万円、5人目以上40万円町内に1年以上定住している夫婦の子
小値賀町第1子10万円、第2子20万円、第3子以降30万円(第3子以降は小学校入学時にも20万円)定住の意思をもって町内に住んでいること。出生日から引き続き1か月以上住んでいない場合は対象外
壱岐市第2子10万円、第3子以降20万円(第1子は対象外)出生後も引き続き3年以上市内に住む意思があること など
佐々町1人6万円令和8年4月1日以降に生まれ、最初の住民登録が佐々町の子

東彼杵町には、第3子以降の子が満1歳になったときに1人10万円を支給する「育児報奨金」もあります。また、佐世保市のように、現金ではなく誕生記念品を贈っている市町もあります。

雲仙市の「赤ちゃん支援金」や新上五島町の「出生祝金」も公式サイトに案内がありますが、ページの更新日が古く(雲仙市は2022年、新上五島町は2024年1月)、現在の金額を確認できなかったため、表には入れていません。

産後ケア|多くの市町で実施、宿泊の自己負担に差がある

産後ケアは、出産後1年未満のお母さんと赤ちゃんが、助産師などから体のケアや授乳・育児の相談を受けられる事業です。病院などに泊まる「宿泊(ショートステイ)」、日帰りの「デイケア」、自宅に来てもらう「訪問」の3種類があり、費用の多くを市町が負担しています。

一般の世帯が支払う自己負担額を、公式サイトで確認できた市町について比べると次のとおりです。

市町一般世帯の自己負担
東彼杵町すべて無料(宿泊7泊まで、デイケア5回まで、訪問5回まで)
壱岐市無料(令和8年4月1日以降の利用から。食事代などは自己負担)
西海市利用者負担なし(食事代は自己負担)
南島原市延べ5回(宿泊は5泊)まで無料(食事代などは自己負担)
佐々町デイケアと訪問をあわせて5回まで無料
佐世保市宿泊1泊2,500円、デイケア・訪問は無料
平戸市宿泊1泊2日2,500円、デイケア・訪問は無料
松浦市宿泊1泊2,500円、デイケア・訪問は無料
長与町宿泊(1泊2日)母子1,500円、デイケア・訪問は無料
時津町宿泊1泊1,500円(2泊目以降500円)、デイケアは無料
大村市宿泊は5日目まで1日1,200円。通所・訪問は5日目まで無料
対馬市宿泊1泊3,000円、デイケア1回300円
波佐見町デイケア・訪問は無料。宿泊は施設に直接支払い(目安約1,000〜3,000円)
川棚町デイサービス・訪問は無料。宿泊は医療機関ごとに料金が異なる

長崎市・島原市・諫早市・雲仙市・新上五島町も産後ケアを実施していますが、料金の仕組みが施設ごとに分かれていたり、ページに金額の記載がなかったりしたため、表には入れていません。五島市と小値賀町は、公式サイトで現在の実施状況を確認できませんでした。

住民税非課税世帯や生活保護世帯は、多くの市町で自己負担が免除されます。食事代やおむつ代などは別にかかるのが一般的なので、申し込む前に確認しておきましょう。

保育料|0〜2歳児クラスを独自に無償化する市町が増えている

3〜5歳児クラスの保育料は、国の「幼児教育・保育の無償化」によって全国共通で無料です。一方、0〜2歳児クラスは住民税非課税世帯以外は原則として有料で、ここを市町が独自に無料にしているかどうかで、家計の負担が大きく変わります。

公式サイトで確認できた、0〜2歳児クラスの保育料の独自の軽減は次のとおりです。

軽減の内容市町
0〜2歳児クラスも全員無償化平戸市(令和5年度から)、松浦市(令和7年4月から)、川棚町(令和8年4月から)、東彼杵町、小値賀町(町立こども園などの保育料を全額補助)
第2子以降を無償化(きょうだいの数え方や所得などの条件あり)佐世保市、諫早市、大村市、壱岐市、波佐見町、南島原市
第3子以降などを無償化長与町(第3子以降、令和6年4月分から)、時津町(第3子以降と、同時に通うきょうだいの2人目)

「第2子」の数え方は、同じ時期に保育園に通っているきょうだいだけを数える市町と、年齢に関係なく数える市町があります。所得による条件がつく場合もあるので、詳しくは各市町のページで確認してください。

長崎市・島原市・雲仙市・五島市などにも第2子以降の軽減の案内がありますが、ページによって内容が食い違っていたり、更新日が古かったりしたため、表には入れていません。

比べるときに気をつけたいこと

表を見て住む場所や手続きを考えるときは、次の3点に気をつけてください。

  • 表に載っていない市町や項目は「公式サイトで現在の内容を確認できなかった」という意味で、制度がないとは限りません。
  • 子育て支援は4月や10月に内容が変わることが多く、この記事の情報も2026年10月6日時点のものです。
  • 医療費や保育料のように毎月かかるものと、出産祝い金のように1回だけ受け取るものは、分けて考えると比べやすくなります。

気になる制度があれば、お住まいの市町の子育て担当窓口に電話で問い合わせるのが確実です。出産する病院をこれから探す方は、産院・産婦人科の選び方もあわせて参考にしてください。

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