長崎の公的婚活支援・結婚新生活支援補助金ガイド【2026年版】

長崎の公的婚活支援・結婚新生活支援補助金ガイド【2026年版】

長崎県内で結婚を考える人が使える公的サポートは、大きく分けて2つあります。ひとつは出会いや婚活そのものを後押しする「長崎県婚活サポートセンター」のような公的サービス、もうひとつは結婚後の新生活にかかる費用を補助する「結婚新生活支援事業」です。本記事では、この2つを中心に、代表的な制度の内容と最新情報を確認できる公式サイトへのリンクを整理しました。

制度の内容・実施の有無は自治体や年度によって変わります。実際に利用・申請する前には、必ず公式サイトや窓口で最新情報を確認してください。

この記事の制度・金額は、2026年10月6日に各公式サイトで確認した内容です(結婚新生活支援事業の市町別の一覧は2026年10月8日に確認)。

(本サイトは民間が運営する情報メディアであり、長崎県および行政の公式サイトではありません。)

目次

長崎県の結婚支援は「出会いの後押し」と「新生活費用の補助」の2本柱

長崎県内で結婚を考える人が利用できる公的な支援は、性質の異なる2つに分かれています。ひとつは結婚相手を探す段階を支援する出会いの場づくり、もうひとつは結婚が決まった後の新生活費用を補助する制度です。それぞれ利用できるタイミング・窓口・要件が異なるため、自分の状況に合わせて読み進めてください。どちらも公的なサービスであるため、民間サービスに比べて費用負担を抑えながら利用できる点が共通の特徴です。ここから、それぞれの内容を具体的に見ていきます。

婚活支援は独身者向け、結婚新生活支援は新婚世帯向け

「長崎県婚活サポートセンター」のような出会いの場づくりは、独身の人が対象です。一方、「結婚新生活支援事業」は結婚が決まった、または結婚した世帯が対象になります。前者は相手探しの段階、後者は新生活の立ち上げ段階と、利用する時期がはっきり分かれているのが特徴です。たとえば、まだ交際相手がいない段階で結婚新生活支援事業の要件を調べても、実際に使えるのは婚姻届を提出した後になります。反対に、すでに結婚が決まっている場合は婚活サポートセンターを利用する必要はなく、結婚新生活支援事業の要件確認から始めるのが効率的です。すでに結婚が決まっている場合は次章の結婚新生活支援事業から、まだ相手を探している段階の場合はこのまま婚活サポートセンターの章から読み進めてください。

出会いを後押しする公的サービス|長崎県婚活サポートセンター「あいたか」

結婚相手を探す段階では、長崎県が運営する公的な婚活支援サービスが選択肢になります。民間の結婚相談所と違い、県内在住・在勤者を対象にした公的サービスであるため、比較的利用しやすい料金体系になっているのが特徴です。県が運営するセンターだけでなく、市町村が独自に窓口を設けているケースもあるため、まずはどんなサービスがあるのかを一通り把握しておくと選択肢が広がります。まずは登録前に知っておきたい3つのサービス内容を紹介します。

お見合いシステム・えんむすび隊・ながさきめぐりあいの3メニュー

長崎県は、独身の男女を対象にした公的な婚活支援サービス「長崎県婚活サポートセンター(愛称:あいたか)」を運営しています。主なサービスは次のとおりです。

  • お見合いシステム:会員制のデータマッチングで、スマートフォンやパソコンからプロフィールを登録して相手を探せる
  • えんむすび隊:結婚支援ボランティアに直接相談できる
  • ながさきめぐりあい:企業・店舗・団体などが開催する婚活イベント事業

この3つは併用もできるため、自分でプロフィールを登録して探したい人はお見合いシステム、人を介した相談を重視したい人はえんむすび隊、まずはイベントから気軽に始めたい人はながさきめぐりあい、というように使い分けられます。登録には身分証明書の提出など一定の本人確認手続きが必要になることが一般的で、公的サービスならではの安心感につながっています。詳しい登録方法や必要書類は、公式サイトまたはセンターの窓口で確認してください。

大村市婚活サポートセンターなど市町村独自の窓口もある

市町村単位でも、大村市が独自に「大村市婚活サポートセンター」を設けているように、県だけでなく市町村レベルの窓口があるケースもあります。たとえば大村市婚活サポートセンターでは、結婚に関する相談対応に加えて、会員制のデータマッチングによる「お見合いシステム」や「縁結び隊」による引き合わせなど、県のセンターと似た仕組みのサービスを市独自に提供しています。窓口によって受付時間や休業日が異なるため、訪問前に電話等で確認しておくと安心です。県のセンターと市町村の窓口はどちらか一方しか使えないわけではなく、併用して活用している人もいます。お住まいの市町村に専用窓口がないか、あわせて確認するとよいでしょう。

新生活の費用を補助する「結婚新生活支援事業」とは

結婚が決まった後は、新生活にかかる費用を補助する「結婚新生活支援事業」が使えるかどうかを確認しましょう。対象になるかどうかは「年齢」「所得」「居住する市町村が実施しているか」の3点で決まります。この制度は国が財源の枠組みを用意し、実際の実施判断は市町村に委ねられているため、同じ長崎県内でも受け取れる金額や要件に差が出ます。まずは国の制度としての基本要件を押さえたうえで、長崎県内のどの市町が実施しているかを見ていきます。

対象経費と年齢・所得の要件

結婚新生活支援事業は、新婚世帯の新居費用や引っ越し費用を補助する国の制度です。対象となるのは、新居の購入費、家賃・敷金・礼金・共益費・仲介手数料、結婚に伴う引っ越し費用などです。国の実施要領(令和8年度)では、婚姻日の時点で夫婦ともに39歳以下であること、夫婦の合計所得が500万円未満であることが要件とされています。補助上限額は、夫婦とも29歳以下で60万円、それ以外は30万円です。実際の対象や上限額は、市町村が独自に定めている場合があります。

令和8年度からは、ライフデザイン支援講座などの受講、または医療機関への妊娠・出産に関する相談のうち、いずれか1つを夫婦ともに行うことも要件に加わっています。この年齢・所得要件を満たしていても、居住する市町村がこの事業を実施していなければ利用できません。次の章で紹介するとおり、実施の有無や補助上限額は市町村ごとの判断に委ねられているため、まずはお住まいの市町村が実施対象かどうかを確認することが最初のステップになります。

令和8年度に実施を確認できたのは県内12市町

長崎県が子育て・結婚の情報サイト「ながハピ!」で案内している実施市町の一覧と、こども家庭庁の令和8年度の交付金の資料(長崎県分、2026年6月25日時点)を照らし合わせると、2026年度に結婚新生活支援事業を行っているのは、県内21市町のうち次の12市町です。上限額と申請期限は、2026年10月8日に各市町の公式ページで確認しました。

市町上限額申請期限補足
平戸市60万円/30万円令和9年3月31日対象経費は新しく借りた賃貸住宅の費用とリフォーム費用
松浦市60万円/30万円令和9年3月31日住居費・リフォーム・引越費用が対象
対馬市60万円/30万円令和9年3月19日予算を超える申請があった時点で受付終了の場合あり
壱岐市60万円/30万円令和9年3月10日予算を超える申請があった時点で受付終了の場合あり
五島市60万円/30万円市のページに記載なし60万円になるかは申請日の年齢で判断
雲仙市60万円/30万円令和9年2月末日予算がなくなり次第終了。3年以上市内に住む誓約が必要
南島原市60万円/30万円市のページに記載なし年齢の条件は市のページでは「40歳以下」と記載
長与町20万円令和9年3月10日年齢による上限の区分なし
川棚町60万円/30万円令和9年3月31日住居費・リフォーム・引越費用の合計が対象
波佐見町60万円/30万円令和9年3月15日所得の条件は町のページでは「500万円以下」と記載
東彼杵町最大60万円確認できず町の案内ページの更新日が2021年のまま
諫早市地域と世帯の区分で異なる令和9年3月31日大草・伊木力・本野小学校区と小長井地域に新しく住む世帯が対象

「60万円/30万円」は、夫婦とも29歳以下なら60万円、どちらかが30〜39歳なら30万円という意味です。諫早市は、市内の指定地域に新しく住む世帯を支える独自の補助として行っており、外から指定地域に移り住む新婚の夫婦世帯(夫婦とも29歳以下で所得500万円未満)なら上限は120万円です。

長崎市・佐世保市・島原市・大村市・西海市・時津町・佐々町・小値賀町・新上五島町は、県の一覧にも国の資料にも載っておらず、2026年度の実施を確認できませんでした。人口の多い長崎市や佐世保市に住んでいても使えるとは限らないため、結婚を機に住む場所を選ぶ段階で、候補の市町が実施しているかを見ておくと判断材料になります。

同じ制度でも年齢の数え方と締切は市町ごとに違う

上限が60万円になるかどうかの年齢の判断は、市町によって基準が異なります。平戸市・松浦市・川棚町は「夫婦ともに29歳以下」、対馬市・壱岐市・南島原市・波佐見町は「夫婦のうち年齢の高い方」で区分すると書いています。多くの市町は婚姻日の年齢で判断しますが、五島市は申請日の年齢で判断するため、婚姻日に29歳でも申請するまでに30歳になると上限は30万円です。誕生日が近い場合は、早めに申請すると上限が変わらずに済みます。

申請の締切にも差があります。3月31日まで受け付ける市町が多い一方で、雲仙市は2月末、壱岐市と長与町は3月10日が期限です。対馬市・壱岐市・雲仙市と諫早市の小長井地域は、予算に達した時点で受付を早めに締め切る場合があるとしています。長与町は、3月10日を過ぎた分は「補助対象者の認定」だけを受け、翌年度に交付を申請する仕組みです。

年度内に上限まで受け取れなかった世帯は、平戸市・松浦市・雲仙市のように翌年度に残りを申請できる市町もあります。年度末の2〜3月に婚姻届を出す予定がある場合は、出す前に窓口で締切と翌年度の扱いを確認しておくと安心です。

結婚相談所という選択肢

公的なサポート以外に、民間の結婚相談所を利用して結婚相手を探す人もいます。公的サービスとの主な違いは、有料である代わりにマッチングの精度やサポートの手厚さを重視できる点です。専任のカウンセラーが相手探しから交際、成婚までを伴走してサポートするサービスが多く、費用は入会金・月会費・成婚料などをあわせて数十万円規模になるのが一般的です。本記事では特定のサービスを比較・推奨することはしません。

公的なサービスと結婚相談所のどちらを選ぶか迷う場合は、まず費用をかけずに公的な窓口を試してみて、より専門的なサポートが必要だと感じたタイミングで結婚相談所の利用を検討する、という順番でも遅くはありません。まずは県の婚活サポートセンターのような公的な窓口を選択肢の一つとして知っておき、そのうえで自分に合う手段を選ぶことをおすすめします。

支援を漏れなく受け取るための調べ方

婚活支援・結婚新生活支援事業は、それぞれ窓口が異なるうえに、市町村独自の制度は公式サイトの中でも見つけにくい場所に掲載されていることがあります。次の方法を組み合わせて確認すると、使える制度を漏れなく把握しやすくなります。

  • 「長崎県婚活サポートセンター あいたか」の公式サイトで、登録方法や相談窓口を確認する
  • お住まいの市町村の公式サイトで「結婚新生活支援」を検索し、実施の有無を確認する
  • 市町村に婚活・結婚支援の独自窓口がないか、担当課(子育て支援課、企画課等)に問い合わせる
  • 引っ越しを伴う結婚の場合、転入前・転出前の両方の自治体に確認する

こうした確認は、結婚が決まってからではなく、婚姻届を提出する前の段階で行っておくと、対象となる経費の支払いタイミングを逃さずに済みます。特に引っ越し費用や新居の契約費用は、婚姻届の提出前後に発生することが多いため、事前に実施状況を把握しておくことが重要です。

よくある質問

長崎の婚活支援・結婚新生活支援事業について、よく聞かれる疑問をまとめます。

結婚新生活支援事業はすべての市町村で使えますか?

実施するかどうかは市町村の判断に委ねられており、すべての市町村で実施されているわけではありません。長崎県内では、2026年度は21市町のうち平戸市・対馬市・雲仙市・長与町など12市町が実施しています。長崎市や佐世保市のように実施を確認できない市もあり、実施している市町でも上限額や締切はそれぞれ異なります。

長崎県婚活サポートセンターは県内在住でないと使えませんか?

公的な婚活支援サービスは、対象を県内在住・在勤者などに限定していることが一般的です。詳しい利用条件は公式サイトで確認してください。

令和8年度から必須になった講座とは何ですか?

結婚新生活支援事業の令和8年度の国の実施要領では、ライフデザイン支援講座などの受講、または医療機関への妊娠・出産に関する相談のうち、いずれか1つを夫婦ともに行うことが要件に追加されています。長崎県内で補助を行う市町では、県のサイト「ながハピ!」で案内している夫婦向けの動画のうち1本を見たうえで、夫婦それぞれがWEBアンケートに答えることが条件になっています。平戸市の場合は、アンケートの後に表示される整理番号を控えて申請します。補助金の申請より前に済ませておく必要があるため、婚姻届を出したら早めに視聴しておきましょう。

所得500万円未満という基準は、夫婦どちらか一方の所得ですか?

夫婦2人の合計所得額が基準です。ただし上限額や細かい要件は自治体によって異なるため、申請先の窓口で確認してください。

以前から交付決定を受けている場合はどうなりますか?

令和7年(2025年)12月31日までに婚姻等をして、すでに交付決定通知書を受け取っている世帯は、補助上限に達していなければ継続して補助の対象になる場合があります。詳細は申請先の自治体に確認してください。

長崎県内の出産・子育て支援制度については、長崎県の子育て支援制度・助成金まるわかりガイドでまとめています。産院・産婦人科の選び方は別の記事で紹介しています。

目次